top of page
DSC_0005 (2100px).jpg

​『マウンテンバイク修復備忘録』

mongoose fireball / 2010

2010年 ダートジャンプMTBが何かもわからないまま価格に惹かれて手に入れた マングース ファイヤーボール。

10年以上ガレージの奥に放置して そこにあるのも忘れかけていた。

久しぶりに出してみるとチェーン、ワイヤー類は錆びて変速不能、ブレーキ不良、タイヤは前後パンク、インナーチューブは致命的に錆びている。日の丸カラーのボーン&マルーンもクリアが剥げている。

さすがに不憫に思えて 直しはじめたのが 2026年6月だった。

​最初は動くなるようになればいいと思っていたが...

 

ここに5か月間の修復記録を記すそうと思う。

自転車のレストアを考えている方の参考になれば幸いです。

01 (2100px).jpg
02 (2100px).jpg
03 (2100px).jpg
06 (2100px).jpg

チューブ、チェーンを交換、不調だった変速系はSRAM X4 からシマノのALTUS 8速に新調し、とりあえず走れる状態にした。

11.1 (2100px).jpg
IMG_9452 (2100px).jpeg

コンポ入れ替えに合わせてカセットスプロケット、チェーンリングもいくつか試した。

8sカセット11-28T × 前36T は街乗りには良いが、MTB のローギアはもっと軽くないとダメだということにようやく気付く。

前36T → 34T → 32T と少しずつ軽くして、8sカセットは11-32T、ロー側ギア比 1.0に一先ず落ち着く。

​また、右ゴケから新調したディレーラーを守るためプロテクターを追加した。

08 (2100px).jpg
09 (2100px).jpg
07 (2100px).jpg

新車から16年間ノーメンテのハブベアリングは当然ながらグリスが枯れていたが、レース、ボールに致命傷は無く、洗浄&グリスアップで再生。

10 (2100px).jpg
IMG_9449 (2100px).jpeg

ボトムブラケットに少しゴリが出ている。

新品交換しようと探したが ISIS規格は時代遅れのようでほとんど出回っていない。 見つけても1万円以上するので諦めた。

とりあえずダストシールのリップ隙間にシリンジ針を差し強引にグリスアップした。

IMG_9435 (2100px).jpeg
IMG_9445 (2100px).jpeg
IMG_9444 (2100px).jpeg

動かせるようになり トレイルなどで試走。

ダートジャンパーは各所パイプが短くフレームはとてもコンパクト。そして衝撃に耐えれるよう骨太な造り。だからトレイルMTBより重い。fireball は16kg近くある。

​このギュッと詰まったスタイルのまま ちょっとぐらい距離を走れるバイクにできないかと考え始める。

​まずは軽くしたい。

ホイールもサスペンションもやっぱり骨太、ハンドルやチェーン脱落防止ローラーなど鉄で出来ている。キャンセルや部品交換で2kg は削れそうだ。

12 (2100px).jpg
IMG_9480 (2100px).jpeg
IMG_9456 (2100px).jpeg

いい出物があった。

リバウンドのダンパー調整ができる コイル式サス。 アウターチューブがマグネシウム製のSRサンツアー XCR32 現状渡し品。

不具合は無いとのことだったが、プリロードノブ固着、ロックアウト不能、ダンパースピード調整ノブ接着剤固定、コラム長が足りないのは想定内、そして 26インチと明記されていたのに27.5インチ用が届いた。これだからヤフオクはオモシロい。​

15 (2100px).jpg
13 (2100px).jpg
14 (2100px).jpg

全バラしで洗浄。ダストシール、フェルトリング、Oリング、L/Oレバー、ダンパースピード調整ノブを新しいものに交換。

ダンパーカートリッジは次の機会に交換を考える。寸足らずのコラムはエクステンションで伸ばした。​​ここは一度振動で緩んだが、コラム内径とエクステンションのアンカー部にヤスリで水平方向の傷をつけて組み直してからは不具合無い。

​

アーチで繋がっているマグ製アウターチューブは本当に軽い。

16 (2100px).jpg
17 (2100px).jpg

グリス、潤滑油を新しいものにして組み上げたら見違える動きに。1Gのプリロード調整値がかなり変わった。

​この後、シールドベアリングタイプのヘッドパーツを入れるためクラウンレースを圧入(ではなくタガネで優しく打ち込む)

2026-09-14_08-31-23_420 (2100px).jpg

ベースがダートジャンパーでも無理なくロングライドができるのか試してみたい。

ロー側ギア比1.0で延々と続く激坂を登れるのか、このショートホイルベースで下り高速コーナーはどうか。

やってみなければ分からない。まずは軽量化だ。キャンセルできるパーツは外し、シートポストやハンドルバーなどはカーボンに変更した。タイヤ幅は2.3から2.1へ、案外重量のあるチューブもTPUで軽量化。サスペンションは軽量化とともにダンパー調整があるのでロックアウト(油圧固定)できるようになった。シートポストとステムを伸ばし サドルもロングライドに定評のあるWTB VOLT を選んだ。ペダルはフラットの片面SPDタイプに変更、これは吉凶どちらに出るか。

​​

コースは未舗装あり、延々と続く平たん路あり、20%越え激坂あり、旨いものありの南房総周遊を選んだ。

初日は上り下りを繰り返す山岳ベースの50km、2日目は海岸線ベースの75km、2日間で125km、獲得標高1600m。​

走り終えて感じたこと。

案外イケるが もう少し軽いギアが欲しい。荒れた道でなければロックアウトは常時作動。片面フラットSPDは良くも悪くもある。尻パッド無しで125km 快適だったVOLT は素晴らしいサドル。

このテストツーリングで次にどうすれば良いか見えてきた。11-36T 9速化だ。​フレームも再塗装しよう。

21 (2100px).heic
20 (2100px).heic
22 (2100px).heic

剥離剤が塗膜に入り込むようにボーン&マルーンに傷をつける。同時にVブレーキ台座を削り落としてスムージング。

23 (2100px).heic
24 (2100px).heic
25 (2100px).heic

剥離剤3回、スクレーパー、ワイヤーブラシで ボーン&マルーンを完全に落とすのに三夜費やす。

最後はダブルアクションに#400を付けて仕上げた。DIYはここまで。ペイントはお世話になっているプロに依頼する。

11.0 (2100px).jpg
IMG_0025 (2100px).jpg

フレームをペイントに出している間、やっつけ仕事だった ボトムブラケットのグリスアップをしておく。

左右のダストシールを外しパーツクリーナー×エアブローで汚れを落とす。4回目でほぼ油分が落ちた。

新しいグリスを充填しダストシールを元に戻す。新品とはいかないが ゴリはほとんど感なくなった。

​

​デカールなど当然ない。無いものは作るしかない。これは業者さんに依頼。

26 (2100px).jpg
28 (2100px).jpg

10日ほどでペイントが上がる。

色はブルーグレーでソリッドにした。デカールも違和感なく収まった。

29 (2100px).jpg
30 (2100px).jpg

2026.10 

​ワイヤー類やブレーキローターなども新調し、気がつけばオリジナルパーツで残っているのはホイールとクランクのみとなった。9速化と再塗装で 一先ずは完成とする。現在の仕様で車重13.2kg。

​

​10年以上ほったらかしてしまったので、これからは愛車として扱っていこうと思う。

© 2012-2026 Kosaka engineering.com

ここに掲載されている写真は弊サイト管理者の著作物です これらの無断使用は 部分的使用、2次加工を含め一切 認めていません

© Copyright
bottom of page