【参考/特別なご依頼】
ここでは展示写真販売の特別なご依頼をご紹介します。
先日 ルート66の写真を店舗装飾用に何点か欲しいというご依頼をいただきました。額装のイメージもある程度お持ちになられているようで、後日 アンティークフォトフレームを11点 お預かりしました。フレームのリペアまでさせていただくリクエストは初めてだったので、こちらとしても是非やってみたい仕事です。
ただ こちらの展示写真はアスペクト(縦横比)1:1.5が基本ですが、お預かりしたフォトフレームは概ね1:1.25、六切りサイズ前後が中心でした。フレームに合わせる場合、写真の長辺端を切り取らなくてはなければなりません。構図からトリミングができない画は ひと回り小さくプリントして周囲にマスクを掛ける必要があります。また、ただ組んだだけでは互いの個性をスポイルさせてしまうかもしれません。
もしかしたらこれは結婚と似ています。作業が終わった時、送り出す親の心境になっていたら、それはきっと良いモノができたんだと思います。
一例として アスペクトが最も特殊(1:1.59)だった1組の作業工程を お客様ご了承のもと公開させていただきます。
フレーム​外寸:289×189。
縦横比が特殊な木製のアンティークフレーム。この1枚だけ写真ではなく風景イラストが入っていた。
バックプレートはボール紙。いくつかの細い釘をフレーム内枠に打ち付けて固定されている。
お預かりしたフレームはこの様な止め方が多かった。
こじると割れる可能性があるのでミニバイスプライヤーで同軸方向に引き抜く。
​背面に残る化粧紙の跡はナイフで剥がし取る程度にした。アンティークのリペアには作業の引き際があるので判断が難しいところ。
​ガラス板のクリーニング。淵は面取り加工していないので 手を滑らさないように注意。
​磨き作業終了。
内枠寸法を採寸。271×171mm だったので写真寸法は 270×170mmに決定。
270×170mm より一回り大きいA4サイズのラスター紙に実寸でプリントし切り出す。
オリジナルの画より横長のアスペクトなので事前に上下方向を約6%トリミングしている。
ボール紙が傷んでいたのでバックプレートは新しく作った。
バックプレートは写真寸法より大きく、フレーム内枠寸法より若干小さめにした。
既存の吊り金具取付痕が再利用できそうになかったので上下反転位置に新しい金具を取付。
ネジ径が小さくても、タッピングには下穴加工が必要。これをせずにねじ込むとヒビや割れの原因になる。
ヒビ、割れ無し。何より仕上げが美しくなる。
バックプレートの固定は 近いサイズの釘を用意しオリジナルと同じ方法にした。
最後にタイトルタグを付ければ完成。
フレームさんには第二の人生を。拙画と出逢い 今日から新しいオリジナルとなる。
実は思い入れのある1枚。選んでいただき感謝。
今回の特別なご依頼は Marichi Hair Works & Marichi Circus 様よりいただきました。
マリーチ・サーカスにはカフェがあります。ランチなど気軽に利用することもできますので、近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。